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だーぶらさんのところへリンク ちょっと描写が違いますが、勘弁してください・・・
玉藻×こより 2-2
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「あはっ! あはははははははははっ!! いにゃあああああぁぁっはっはっはっはははっひひひ!!」
「ほれほれ~、ここなんかどうじゃ? こちょばいかろう?」
こしょこしょこしょ―――
「うひいいぃぃぃっくすぐったい! くすぐったいですってばあああああぁぁっはははははふああああぁぁっ!! ダメっ!もうそこもだめ~~っ!!」
長い黒髪を振り回し、全身から来るくすぐったさから必死に逃れようとするこより。
しかし九本の長い尻尾は、こよりがどこに逃げようとも肌にはりついて離れない。
毛の先っぽでこしょこしょとこすられたり、全体をすりすりとこすりつけられたり。
その一つ一つの刺激ですらこよりを悶えさせるのに十分だというのに、それが全身に這いまわっている。
こよりは今、まさに人知を超えたくすぐったさを味わっていた。
しかも、これで動きを抑えているらしい。本気だったら本当に死んでいたかもしれない……とこよりはもうろうとする意識の中で、そんなことを考えていた。
「……ふむ、いったんストップじゃ」
そんな玉藻の声と共に、手足を固定しているもの以外の尻尾がこよりから引いていった。
こよりにとっては数十分、実時間にしては数分というくすぐり攻めは、一度の終わりを告げた。
頭で考えるより先に体が酸素を欲していたこよりは考える暇もなく、必死で呼吸をはじめた。
「ただくすぐるだけでは能がないからの、一つ趣向を取り入れてみようとおもってな」
「はぁ……はぁ……しゅ、しゅこう…?」
「うむ、先程のおぬしの腋くすぐり、あれはいいものじゃった。まさか本当に腋の下だけで果てるとは思わんかったわ。」
「そ、そう……ありがと……」
「おぬしにもあじあわせたいのじゃが、いかんせんわらわではあそこまでの技量はない。そこでじゃ」
もったいつけるように一呼吸置く玉藻前。
大仰な芝居好きな玉藻前のそんな動作も、今のこよりにとっては貴重な休憩時間でしかない。
「わらわは複数攻めでいってみようと思う」
玉藻前が笑って、尻尾が来る。
気持ちよくさせてくれるんだったら、それでいいかな……と、こよりは壊れかけた思考でそう考えてしまう。
「あ…やっ……んふっ、んふふふふふ……ふぁああああああっはははははははははははっ! あ~っははははははははは!!」
玉藻前の残り5本の尻尾のうち、3本が腋の下に集中して、徹底的にくすぐってくる。
ちょろちょろとくぼみに触れるか触れないかのもの、こちょこちょとくすぐってくるもの、ぐりぐりと押し込んでくるもの。
自由自在に動き回るそれらは、慣れなんてものは与えてくれない。
「くひゅふふふふふふふっ! これっ、これきついいいいぃっひやひひひひひっひひっひっ!!」
「これに色々と追加していくぞ? まずはぷらす足の裏で、『大爆笑』をプレゼントじゃ!」
宣言通り、足の裏に残り2本の尻尾が伸びてくる。
今まで唯一履いていたソックスも脱がされ、裸足の裏をさらけ出してしまう。
外気に触れた感触は、恐怖とくすぐったさしか与えてくれない。
「んふふふっ、こないで……来ないでってば…っ!! ぎゃああああああっはっははははははははひひひひっひいいいいぃぃっ!! だめっ、むりだってばあああっひゃひゃひゃっひゃひゃっひゃっはははははは!!」
右足は指の間を一本一本、なめられるように通過され、ゾクゾクしたくすぐったさに体をのけぞらせ、
左足は足裏の真ん中あたりを、尻尾の先でこちょこちょとくすぐられ、脳まで駆け上がってくるようなくすぐったい刺激に、悲鳴交じりの笑い声をあげる。
「どうやら喜んでもらえたようじゃの。ほれ、もっと笑ってよいのじゃぞ? こちょこちょこちょ………」
「ひ~~~っひっひひひひひ!! じゅうぶん!もひょひょひょっひょ! もういいからあああぁぁぁぁっ!! 足の裏くすぐったひっ、腋の下くしゅぐったひぃぃぃぃっっひひひひひ!!」
「ふむ、確かに先程さんざん笑っておったからの。足の裏はまた今度じっくり攻めるとしよう」
足の裏から尻尾が離れても、腋の下はくすぐられたままである。
少しくすぐったさがやわらいだとはいえ、こよりの笑い声は止む気配を見せない。
「……では次にまいろうか。次はぷらす乳首で『快感』をプレゼントじゃ!」
こよりの少し膨らんだ両胸に、二本の尻尾がからみついてくる。
一本は乳首を締め上げるように巻きついてその細かい毛をこすりつけ、
もう一本はその先端をはじくようにこちょこちょと尻尾の先でくすぐってくる。
「あひいぃぃぃぃぃっ!? らめ、らめぇぇぇぇぇっ!!」
「年端もいかぬ娘っ子が、いっちょ前に感じおって……ほれほれ~、どうじゃ気持ちよかろう?」
「なにぃぃぃっいやああぁぁぁあっはははははは!! ぞくぞくしゅる! ゾクゾクして変ににゃるううううぅぅぅっ!!」
くすぐったさとは別の何か得体のしれないゾクゾクした感触が、こよりの全身を駆け抜ける。
気を抜くと体の力をすべて持っていってしまわれるかのような虚脱感の中、こよりは下半身に新たに襲ってきた感覚を危機感と共に感じていた。
「はああああああぁぁっ!? ちょっ、タンマ! たんまああああっひゃひゃははははは! おしっこでる!おしっこ出ちゃうからやめれぇぇぇえっへへへへへへへひひひひっひ!!」
「……おおう、何か懐かしい言葉を聞いたのう。そういえば、くすぐられている姿はなんとなく薊に似ているような気がしなくもないのう」
「誰でもいいっなんでもいいですからはやくこりぇやめやはぁぁぁぁああああっ!!」
「おう、別に出したいのなら出してくれても構わんぞ。それよりも、くすぐりの上手い巫女服の薊か……ふむ、悪くない」
「もうムリ! 出ちゃう!でちゃううぅぅぅぅ!! …………あふぁ」
ちょろちょろと流れ出す水を、玉藻は慣れた動きでさっとかわした。
こよりの顔が、恥ずかしさで真っ赤に染まる。
玉藻前は満足そうな顔でその様子を眺めてから、指でそっとこよりの秘所を撫で上げた。
「うひぇっ!? やっ、ふぁあ……」
「なんじゃ、一緒に蜜も流れてきておるではないか。少し早いが、次の工程にいこうかの」
玉藻前の尻尾は乳首を離れて股のあたりに上下2本を配置した。
「では、腋の下をくすぐられながらぷらす秘所と尻で『絶頂』を味あわせてやるとするかの……」
「ふあっ!? ふぁああああああああああっ!?」
体の力が抜けきった全身に、やさしいソフトな責めが加わってくる。
くすぐったさ、ゾクゾクする感じ、虚脱感、気持ちよさ……今までの刺激が全部一度にこよりに襲いかかった。
こよりの脳はそれらすべての感情をコントロールしきれず、今一番刺激が強い『気持ちいい』に照準を合わせたのだった。
腋の下から来るくすぐったさがきもちいい―――
おしりからくるゾクゾク感がきもちいい―――
玉藻前が言っている「こしょこしょこしょ……」がきもちいい―――
あそこからくるすべてがきもちいい―――
「気持ちイイ!! ぎもちぃいいいいいいっ、きもち…イくっ、イクっ…ひやあぁっぁぁぁぁああああ!!」
こよりは絶叫を上げながら体を弓なりに反らせ、そして急にガクンと体の力を抜いた。
だが、玉藻前のいたずらっぽい笑みはまだ消えていなかったのだ。
「まだ寝るのには早い時間じゃなぁ……こより?」
――しゅるしゅるしゅる――
「いぁ……もぅひゃめ、もうひゃめゃあ゛あああぁっひゃっひゃひゃひゃ!! きゃああぁぁあっふぁっふぁっふぁっひゃはははっ!! んあ゛ひゃあああああああああああああああっ!!!」
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だーぶらさんのとこへリンク、その2
「ああ……よい日差しじゃ……」
玉藻前がこよりの家に住み始めてから、すでに一週間がたった。
こよりが学校に行っている間にそこそこの家事を終わらせ、木のにおいがする板張りの縁側に体を丸めてお昼寝の時間である。
西に傾き始めた日差しがきもちいいそこは、すでに玉藻前のお気に入りスポットとなっていた。
ぽかぽかした陽気に包まれた玉藻前は、すぐにすやすやと寝息を立て始めた……
「ただいまー」
しばらくして、こよりが学校から帰ってきた。
こよりは返事がないことを確認すると、いつもの巫女服に着替えてから、玉藻前のお気に入りスポットへ歩を進めた。
ふと目にとまった自分のヘアブラシを手にとって。
無防備な玉藻前の後ろ姿が見えると、こよりはそっと近くの部屋の隅で正座をする。
目を閉じて持ってきたブラシに手を添えると、青白い光に包まれた白い手が現れてブラシをつかんだ。
玉藻前の尻尾をめがけて飛んでゆくそれを見つめながら、こよりの顔はイタズラっぽくにやけてゆく。
これから玉藻様はどんな反応をしてくれるのだろうか……
気持ち良さそうに身をゆだねるのでしょうか、懸命に我慢しながらぷるぷると震えるのでしょうか、それとも耐え切れず跳ね起きてしまうのでしょうか……
そんなことを考えてしまうと自然に口の端がゆるんでしまうのも無理はない。
なぜなら、そんなしぐさのどれも極上にかわいいのだから。
尻尾まで到達した式神に指令を送る。
ブラシを尻尾に少し強く押し当て、付け根から先端まで一気に シャッ と引き抜いた。
「んにゃ……なっひゃぁあ!?」
素っ頓狂な声を上げ、玉藻前は蛙のように飛び起きた。
そのまま庭に、これまた蛙のように着地すると、涙目になりながらこよりをにらみつけた。
「よく眠れましたか、玉藻様?」
「おお、快眠じゃったぞ。誰かさんのせいで、寝起きは最悪じゃがの?」
にこりと笑って尋ねるこよりの問いに、ふん! と玉藻前は拗ねたように横を向きながら答えた。
そんなしぐさも、このやり取りも、すべてはこれから行う『遊び』をより面白くするための前準備なのである。
「玉藻様が無防備に寝ているのが悪いんですよ? この前みたいに問答無用で拘束しなかっただけありがたいと思ってくださいな?」
「ほほう……小娘が言うのう。わらわもなめられたものじゃ……もう一度、実力の差というものをわからせねばならんかの?」
だからこよりも、この前座を楽しむ。ここ一週間でその楽しさが分かってきていたから。
二人の間に漂う緊張感が急にとけても、もう動揺したりはしない。
「……じゃが、最近忙しゅうて尻尾の手入れを少々怠っておったからの。お仕置きはそのあとにさせてはもらえんか?」
「いいですよ。万全な状態じゃない玉藻様に勝っても、嬉しくないですからね。私もお手伝いします」
「ふん、敵に塩を送る余裕があるとは小癪な。後で泣いて許しを乞うても、容赦はせんぞ?」
「玉藻様こそ、尻尾の手入れだけでバテないで下さいね?」
そして、互いの顔を数秒間見つめた後、二人ともこらえきれない様子で、嬉しそうに笑った。
二人にとって、唐突に訪れた非日常。
どうせなら、思いっきり楽しんでやろうじゃないかと、ひとりと一匹は思っていた。
その日、二人の笑い声は絶えず、そしていつかその時が来るまで、この神社に来たものは笑い続けるのだろう。
めでたし、めでたし