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草木も眠る丑三つ時。
伊澄はふと違和感に気付いて目を覚ます。
自分の屋敷、見慣れた風景、しかし、どこからか妖の気配が漂ってくる。
伊澄は妖怪退治を生業とする光の巫女、その正体を確認するために起き上がろうとするも、体が動かない。
驚きを口にしようとするも、続いて声も出ないことに気付く。
(金縛り……それもこんなに強いもの……)
頑丈な糸で何重にも縛られた感触。
一本を解いても、次から次へと絡まってくる糸に、伊澄は焦りを覚え始める。
生業が生業なだけあって、妖に恨まれる筋合いなどいくらでも見当たる。
自分が無力だと知ったら、これ幸いと復讐をし始めるだろう。
伊澄の抵抗が弱くなると、何体かの半透明の人型をした物体が周りを飛び回っているのが見え出す。
三体とも女性のようで、その顔には勝ち誇ったような意地悪な微笑が浮かんでいた。
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ここでタイムアップ。