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涼宮ハルヒの秘密基地

2009.04.07
くすぐりブログのはずなのにそれっぽいコンテンツが絵1枚しかないのはこれいかに!
遅筆ですいません(´・ω・`) 

というわけでハルヒのSSでもあげてみようと思います。
一昔ハルヒ祭りになったときにインスピレーションで書いたものを、最近手直ししました。
今回は第一話的扱いです。

※だーぶらさんのところにあげられている里子さんのSSについてのコメントも受け付けております。

以下SS(F/F ・M/F)です。↓
追記・全文表示されてないっぽい時は更新を押してリロードしてください。

涼宮ハルヒの秘密基地

連休明けの火曜日、学校が楽しみという一部の変人を除いてはだるい事この上ない日だ。
俺は今、連休中に行われたプチ家族旅行と、授業のダブルパンチを放課後の教室で癒している。
だらだらとした話が、こんなにも精神と肉体を癒してくれるものだとは思わなかった。
ハルヒはどうしたかって?
あいつは何か試したいことがあるから…とか言って授業終了のチャイムと共に走り出していったようだ。
おかげで俺はまったりとした放課後ライフを送れたわけだが。
流石にそのままサボると次の日俺の生命があるかどうか危うくなってくるので、暫くして俺は部室に足を向けた。
いつもの扉を開けるといつものように朝比奈さんが天使の微笑みで俺を出迎えてくれる…
はずだったんだが、今日はどうやら物言わぬ岩が俺のお出迎えらしく、先に行ったはずのハルヒもいない。
とりあえず、俺は岩…もとい長門に聞いてみることにした。
「なあ、長門、朝比奈さんとハルヒが、先にここに来なかったか?」
俺の言葉を聴くと長門は本から目を背けず、壁の方を指差して言った。
「あっち」
かべのなかにいる…なんてことはいくらなんでもありえないはずだ…某RPGではないのだし。
「まさか、隣の部屋にいるとか?」
長門はほんの少し頭を傾ける。どうやら頷いたようだ。
「で、ハルヒたちは何してるんだ?」
「実験」
「何のだ?」
「防音性能のテスト」
…まず、どこから突っ込んでいくべきか、考えをめぐらす。
隣の部屋って、なにがあったっけか? 誰も使ってない印象があるから、別に入ってもいいんだろうが。
次に「実験」 ハルヒと実験…混ぜるな危険って奴だな。
そして混ぜたら防音性能のテスト、と。 …結局わけが分らんな。
「実験結果は誰が確認しているんだ? 小泉かお前か」
「私。彼は今日組織の集会らしい」
今週の土日にハルヒに何か在ったのか、そういえば金曜日は結構イラついていた気がする。
「報告とかは、しなくていいのか?」
「命令されてない」
そこまで言って長門は今まで本に向けていた視線を始めて俺の方に向けた。
無言だったが、何が言いたいのかは大体分かる…ようになったはずだ。だから、俺は長門にこう言ってやった。
「報告してこい。許可する」
長門は頷くと立ち上がり、ドアに手をかけ向こうの部屋に…っておい、そっちは壁だぞ。突き破ってでも行くつもりなのか?
微妙な心境で見守っていると、長門は唐突に壁を手で押した。
ガコッ、と何かがはまるような音がして、これまた謎の電卓みたいな数字板が出てきた。…ここはいつから近未来型秘密基地へと変貌したんだ?
と言うか、この流れ的に向こうの部屋が防音部屋ってことになるよな。今更だが。
そんなことを考えていると、認証音っぽいのが流れて、長門の前の壁が左右に開いた。
こんなテレビの中にしかないと思っていた秘密の入り口を見せ付けられて、黙っている男はいないだろう。
待っているのはろくでもないことのはずなのに、俺の足は自然にそのドアの向こうに向けられた。
長門の後について左右に開いた壁に入ると、小さい部屋にドアが一枚。
なるほど、2重扉か。後ろの扉が閉じたのを確認すると、長門は目の前のドアノブに手を掛ける。
そしてドアを開けると、機械でいっぱいの司令室に…という俺の淡い夢は朝比奈さんのけたたましい笑い声で一気に崩れ去った。
「あーっはははははは! やめ、やめてください涼宮さん! くっ!くすぐったいです~」
この声を一ミリも漏らさなかったこの部屋に軽く戦慄を覚えたほどの大きさだった。
「ひゃははははははは! もうやめ、おねが…ひゃあ~~っはははははは!」
「有希が報告に来るまで…だったでしょ。もうすぐ来るわ…たぶん」
いつものメイド服姿の朝比奈さんの上にハルヒが馬乗りになって、その脇の下をくすぐっている。
それだけでもなかなかすごい光景なのだが、さらに朝比奈さんは手首を何かで縛られて、上げた手も下ろせず、体をブンブンと振って悶えている。
そのままその光景を見ていると色々やばい、そう思って横を向くと隣にいたはずの長門がいなくなっている。
「しゅ、しゅじゅふ~ひゃひゃひゃ! 長門さん来まし…いにゃははははははは! も、くしゅぐり、やめぇぇ!!」
もうろれつが回らなくなっている朝比奈さんの必死の懇願で、ついにハルヒがその手を止めたようだ。
笑い声が止まり、代わりにはぁはぁという荒い息遣いが聞こえる。
「…むぅ、しょうがないわね。…で有希、結果はどう?」
ハルヒの声が割り込まなかったら、俺はそのあえぎ声にずっと耳を傾けていたであろう。
「防音性能は概ね良好。2dB程度の音しか外部に漏れ出していない」
まあ、普通の人間である俺が全く聞こえなかったのだから良好なんだろう。
「うん。まあ大丈夫なようね…さあ、そうと分れば早速ここで会議する内容を向こうで決めるわよ!」
わざわざ向こうで話をまとめる必要は無いんじゃないか? 俺がボソッと呟いたのをハルヒは目ざとく…この場合は耳ざとくか?まあとにかく、その地獄耳に入ってしまったらしく、俺の方につかつかと歩み寄ると、大きく息を吸い込んだ。
「遅~~い!!」
外に聞こえないのをいいことに、いつもの5割り増しくらいの声でそう叫びやがった。俺の鼓膜を壊す気かこいつ!
「…ふん! まあいいわ。何か疲れてるみたいだったし、私も実験の時間が稼げたから、今回は多めに見るわ。私達は先に戻ってるから、みくるちゃんを頼んだわよ」
なぜそこを俺に押し付けるのかお前は…俺が朝比奈さんの所に向かおうとすると、ドアのところにっていたハルヒが振り返って怒鳴ってきた。
「分ってると思うけど、みくるちゃんに変な事したら死刑だからね!」
しっかり釘を刺されたが、そんなに疑うのなら自分でやってけってんだ。
まあ、遅れてきたのは俺に非があるわけだし、何より朝比奈さんと二人きりの状況は正直嬉しい。
「あ…あの…キョン君…できればこれ、解いてもらえないかな?」
突然の言葉に振り返った俺は危うく我を忘れるところだった。
縛られたメイドさんが涙目で上目遣いで息を荒げながら懇願している仕草など、もちろん俺に耐性があるわけでもない。
「あの…お願い…します…」
朝比奈さん、現在の格好で、その言葉はまずいんですよ。俺の理性へのダメージ的な意味で…
「もちろんですよ」
俺はなるべく平静を装いながら、手首を縛っているもの――まあ細長いタオルなんだが――を、取り外しにかかった。
近づいてみると、俺の理性は想像以上に苦戦を強いられることになりそうだということを悟った。
この距離だとメイド服は所々はだけ、汗によって所々透けているのもはっきり見える。
彼女をここまでにしたハルヒに2割の憤りと8割の賞賛を送る。
…と同時に、その行為――くすぐり――にも俺は少し興味を持った。
今までは子供の遊びやいたずら程度にしか考えていなかったが、ここまで女性を扇情的に見せることが出来るものなのか。
縛りの硬さと精巧さに苦戦しながらも、何度か手首を縛っているタオルをはずす。どんだけ縛り方上手いんだあいつは。
どうやら、足首の方も縛られているらしいので、俺は足のほうに回った。
朝比奈さんはまだ自力ではずせるほど回復はしていないようで、手のほうが自由になってもまだぐったりしている。
なぜそんな格好をしているのかは分らなかったが、片足裸足、片足靴下という妙なファッションをしている縛られた足を目にして、俺の心の中に小豆程の大きさの悪戯心が生まれた。
俺は小さな足にぴったりとフィットした黒い靴下に人差し指を当てると、そのままかかとから指の付け根までつうっと指を滑らせた。
「ひ、ひにゃあっ!!」
体をびくん!と震わせて朝比奈さんがかわいらしい嬌声を上げる。
縛られていて動かせないのをいいことに、今度は裸足の方にも指を滑らす。
「ひ、ひゃはあっ! や、だめ! くすぐったい!」
こっちの方がやはり反応がいい。
朝比奈さんは体を持ち上げるので精一杯らしく、自由になった手が制止に来ることは無い。
調子に乗った俺はもう一度足に手を伸ばそうとするが…
「キ、キョン君! ストップ、も、もうやめて!」
朝比奈さんが出した大声でわれに返った。
「あ…すいません。つい調子に乗ってしまって…」
流石に俺は頭を下げたが、そのばで朝比奈さんはいいよ。といって許してくれた。
流石は天使の化身、ハルヒにつめの垢を煎じて500mlほど飲ませたいほどだ。
「…しかし、何であんな状況になってたんですか?」
足首のタオルも取った後、なぜかそこにあったお茶セット一式で湯飲みに茶を注ぎながら、俺は今更な質問を投げかけた。
ついでに冷静になったところで改めて周りを見ると、この自称秘密基地の内装のしょぼさが目にしみた。
普通の教室くらいの大きさな部屋の中にコタツのような机が1つ、それが秘密基地の実態だった。

朝比奈さんは、受け取ったお茶を少し飲んでから、思い出し始めたようだ。

…続く

タグ : ハルヒ一話目
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Author:わかしら
小4のときから若白髪。金とか赤とかもたまに見かける。
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