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「いやぁ…もうらめ…もう、いっそ殺して…」
目隠しをされた状態で、緩急をつけながらの見えないくすぐりの波で、もう彼女の体と精神は限界だった。
「だめー。でも可哀相だから目隠しは取ってあげようかなー?」
そう言った子の口が悪戯を考えた子供のようにニヤリとつりあがる。
右手は目隠しのひもに手をかけるが、左手は大きく開かれた腋の下の近くに、気付かれないようにそっと沿えた。
「うーん、固くてなかなかとれないな-」
その言葉と感触に、彼女がホッとした一瞬を見逃す女の子ではない。
延ばされてピンと張っている皮膚、安心して弛緩した筋肉、誘導尋問と実験を繰り返し集めたデータ。すべてを一瞬で計算し、唐突に腋の下の窪みに3本の指を突っ込んで掻き回す。
「―――っ!?ん――――っ!!」
あまりのくすぐったさに声も出なくなった彼女をみて、女の子は再び楽しそうに笑う。
「もーっ!動いちゃったらほどけないよ!?」
女の子の意地悪なセリフも、彼女にはもう届いていない
「あっ―――!!かぁ―――っ!?」
「(…いっちゃいそうだね。手加減しなきゃ)」
左の腋の下からゆびを離し、代わりに右指の人差し指を、爪を立て、つつーっと腕から腋の下に滑らせる。
「ひゃあああああっ!?ふああああっ!」
先程とは正反対の優しい刺激に、彼女の脳はぐらぐらと揺れる。
「一本ば~し~」
てのひらではなく、腋の下と腕との微妙な境界線に、人差し指をあてがう。
「こ~ちょこちょ!」
そこから、てのひらに向かってくすぐりながら指を滑らせると、彼女の身体はビクッと震えて反り返った。
「に~ほんばし~」
中指が追加される。その言葉は死刑宣告、置かれた指は首筋に当てられたギロチンのように、彼女は感じていた。
必死で首を振り、比較的自由な足をすでに力無くばたつかせて懇願する彼女を見て、女の子は快感の表情を浮かべた。
「さんぼんば~し~」
彼女の生き地獄はまだ終わらない。