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どんな逆境もネタにしてこそ!!
↓
体の中のばい菌と日々戦う白血球ちゃん。
侵入者を見つけると集団で押さえ付け、触手にもなる色白の手を使ってくすぐりまくるぞ!
敵の弱点を覚え、リベンジに来た相手には、行動させる前にくすぐり倒す。
しかし、いつもはどSな彼女達も、今回は分が悪かった……
襲って来た新型インフルエンザは、白血球達の攻撃をもろともせず、逆に白血球をどんどんくすぐり倒して行く。
「こちらC班! 我らの攻撃が全く効きません!! このままでは……っ!? もう突破されたというの!? やめっ、来ないで……ひっ、ひあああああっはっはっはっははは!! くすぐったい! くすぐったいよぉぉおお! ブツッ…………」
「いにゅ~~~っひゅっひゅひゅふふふ! らめ!そこらめぇぇえっははははは! 弱いの!腋はよわいのほ~っひょっひょひょひょっ!! 許してへぇえええ!!」
なすすべもなく壊滅していく無敵だったはずの軍隊。
総指揮をとる将軍は、自分の誇りある部隊が無惨に笑い転げているのを、ただ唇を噛んで見ている事しか出来なかった。
なぜなら、もう既に将軍も敵の手によって拘束されていたからだ。
「いひゃ~っひゃははははははっ! 将軍っ、助けっ、たすけてへぇっへっへっへっ!!」
「もうムリ、もうムリだっでびゃぁあああひゃひゃひゃひゃあああ~~~っ!!」
将軍は玉座にバンザイの形で拘束され、ついさっきまで自分のことを身をていして守ろうとした親衛隊が笑うのを見ている。
将軍が身代わりになるといえば、二人は解放される。
しかし、代わりに将軍が、玉座を囲む何百体もの病原箘にくすぐられる。
(私が消えれば、ご主人の体が治るのが大分後になる……頼む、耐えてくれお前達! 私がこいつらを『覚える』までは……!!)
時々、詰まらなさそうにこちょこちょしてくる新型インフルのイタズラに悲鳴をあげながら、将軍は耐える。
そんな白血球達の奮闘に体を熱くされながら、人間は白血球を応援するために今日も寝る。
全く自分はこんな時にナニやってんだか。