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ばたんきゅ~ (SS)

2009.12.14
ちょっと前にVIPにあげたアルル×ウィッチのSSを加筆修正したものです。


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「ばたんきゅ~」

油断した。

うつ伏せに倒れた体の上に様々な色のぷよをのせ、アルルはおきまりのセリフと共に悔しそうに目を伏せる。

「ほ~っほっほっほっほ! 狙いすぎで自滅なんて、なんておば~かさん」

タカビーな笑い声と、ちょっとむかつく喋り方。
アルルの前には青いローブに身を包んだウィッチが嬉しそうに笑いながら、アルルを見下ろしていた。

「くぅ、ボクの13連鎖が……なんであんなときに2連鎖なんか送り込むのかな…ちょっとは空気読もうよ!」
「ふんっ、これもわたくしの高等な戦略のうちですわ!」
「普通にやってたら絶対勝てないくせに……」

ぼそっとそう呟いたアルルを、ウィッチは睨みつける。
一番言われたくないことを言われ、カチンと来たようだ。

「…そんなに自分の負けを認めないのでしたら、思い知らせてあげますわ!」

ウィッチが手に持った箒を振るうと、ただ無造作に積もっていたぷよがうごめき始め、アルルの体にまとわりついてくる。
身をよじろうとも、うずたかく詰まれたぷよの山から這い出ることは敵わない。
3つ繋がったぷよが、拘束具のようにアルルの腕や足首に取り付き、体を覆うものは地面にくっつき、徐々にアルルは身の自由を失っていった。

「ちょっと、なにするのさ! こんなのっ、ボクに何しようって!」
「ほ~っほっほっほ! なぁに、ちょっとしたお仕置きですわ。痛くはしませんから、心配しなくてもいいですわよ?」

そうこうしているうちに、ウィッチを止めようと伸ばしたまま空を掴んだ左腕以外、アルルは完全に動けなくなってしまった。
ぷよのなんともいえない冷たさと、ぷよぷよした感触が鳥肌をたたせる。
アルルとて、ここまでぷよと密着することなど今まで無かったのだから。

「ね、ねぇ、ウィッチ…ボク、負けを認めるからさ…何するか分らないけど、やめて欲くれないかな?」

身動きできない不安と、これから何をされるか分らない不安で涙目になったアルルの、しかも上目遣いの懇願は、ウィッチの顔を赤くさせるのには充分だった。
思わず一歩たじろいでしまったウィッチだが、何とか理性と体勢を戻しアルルにとどめの一言をなげかけた。

「むっ…! わたくし、そそ、そんな手には乗りませんわ! 覚悟なさい!」

ウィッチがばっと手を振りかざすと、アルルは体のあちこちに違和感を覚え始めた。

「ふぇ!? な、何!ぷよが震えてる!?…くふっ! や、ちょ、ちょっと!ふひゃ!?」

まとわりついたぷよたちが、ぷるぷると小刻みに振動し始める。微量の電流が流れるような刺激に、アルルは思わず引きつった声を上げる。

「んふっ! ね、ねぇ、これ…ちょっとくすぐったいんだけどっ! くくっ…ま、まさか…」
「そのまさかよ。あなた、昔から弱かったじゃない?くすぐられるの。調子に乗った罰としては適当だと思いませんこと?」
「だ、だめっ! ボク本当にくすぐったいのは、ひゃん! くくっ、に、苦手なんだってば…っ!」

脇腹から、ぷるぷるした刺激が走って来た。
本能的にガードしようとするも、腕はぷよの壁に囲まれて、引っ込めることすらできない。
そして、だんだん脇腹から来る刺激は、大きいものになってゆき、アルルのお腹から笑い声を搾り出そうとする。

「敵の弱点を攻めるのは、基本中の基本だって学校で習ったでしょう? それと、そのぷよたちはどんどんくすぐったくなっていくから、早く何とかしないと、本当にぷよ地獄に落ちちゃうかもねぇ?」
「や、やだっ! それはやだっひゃあ!?…あっ、あははははははははっ! ちょっ、そこやめっ、くすぐっ!うひぃっ!やひゃ~っはっはっははははははは!!」

脇腹から来る刺激が強くなりブルブルとお腹を震わせると、アルルからはっきりとした笑い声がほとばしった。
その苦しそうな笑顔を見てウィッチは満足そうに笑う。

しばらくアルルの悶える様子を眺めていたウィッチだが、
何かイタズラでも考え付いたのか、その笑みを意地悪いものに変えてアルルのほうに近づいて来た。

「どう? くすぐったい?」
「あにゃっははははははははっ!!くすぐったい!くすぐったいよ! やめっ!もうボクの負けでいいからぁあああっひゃっひゃっひゃはははは!! うひゅっ、もうやめてぇっ!」
「い、いくら可愛い顔をしたって、私がダメというまでダメですわ! それより……アルルの一番くすぐったいところってどこでしたっけ?」
「こ、答えられないよそんなっ…ひゃひゃひゃはは! なひゃっ!にゃめははははははははははは!!」
「私の意志1つで、もっとくすぐったくなることを忘れてもらってはいけませんわ。さあ、どこですの?」

意地悪なウィッチの性格を、アルルは知っている。
教えれば絶対そこを集中的にくすぐられるのは分っている。
でもこのままだと、全身がどんどんくすぐったくなっていく……

「わき! 腋の下!! 腋の下が一番っ、くくくくくっ!よ、よわっ…は~っはっははは!!」 
「そうですか、ならばそこを責めないのは道理に反しますわね?」

したり顔で、ウィッチは手首をくいっと引き上げる。

「やっ! ホンとにきたっ…あ~~~~っはっはっははっははははは!! ダメっ!ホンとにそこはっ!だ~っひゃっひゃひゃひゃひゃ! ムリ!ムリ~っ!」

大きく開かれた無防備な腋の下にプルプルとした刺激。
強さは脇腹に劣っているが、アルルは既にその微弱な刺激にすら耐えられず、涙を流しながら笑い悶える。

「あひゃ!あひゃっひゃっひゃひゃ!? ボ、ボクの服に!はひゃひゃひゃ!はいってこにゃ~っはっはっははははは!!」

アルルの服の袖は、ほとんどないといっていいほど短い。
そこから侵入したぷよが皮膚に直接取り付き体を振動させだすと、アルルは恥も外見も厭わないほど暴れだした。

「あぎゃあああああっははっはっははは!! カ、カーくん!たすけっ、わ~っはっははっはひひひひひっ!! んむっ!んひゃあああああぁぁっひゃははははひゃめ~っははははは!!」


aruru1.jpg


ぷよに押さえられてない腕を必死に伸ばしてカーバンクルに助けを求めだす。
しかし、バトル中は中立な立場のカーバンクルはおろおろと困惑するのみ。

神経をプルプルと刺激されたくすぐったい腋の下をどうすることもできず、助けも来ないことを悟ったアルルは、くすぐったさを少しでも紛らわすためにバンバンと床を叩くしかなかった。

「どうです? 少しは自分の立場を、素直に認める気になりました?」
「うひゃひゃひゃひゃっ! 認める!ボクの負けだから~っはははははは!! まひゃひゃひゃっ、負けだからっ、許して~っへっへへへへへ!!」
「…じゃあ『ボクはウィッチ様に負けた、カッコ悪い魔道士の卵です』って、言って下さいます?」
「ボ、ボクわあぁぁっひゃっひゃひゃ! うひっ!ウヒッチに負けた~~っははははは!かっ、かひゃひゃひゃかっこわりゃひ魔道士の卵です~っふははははは! 言った!言ったよ!いった~~っはははははははは!!」
「『ウィッチ様』ですわ。最初から言い直しなさい?それと、間違えるたびにペナルティですからね?」
「そ、そんにゃ~っ!? はっははあははっはは!あははははっ!ぎゃ~っはっはははは!!」

アルルが必死に言葉を紡いでいる間、ウィッチはアルルをめちゃくちゃにしている興奮と征服感で顔を紅潮させ、ゆがんだ笑顔を見せまいと必死にこらえていた。
10分位して、ようやくアルルはすべてを間違えずに口にすることができた。
全身から流れていたくすぐったい振動がようやく止まり、息を荒くしてぐたっと脱力するアルル。

「はぁ…はぁ…ボク、もう…ダメっ…ウィッチ、ねぇ…もう、おわりだよね?」
「ハァハァ…あ、え、ええ!自分の立場を分ってくれたようで、何よりですわ」
「さ、早速…次からは、速攻で6連鎖で終わらそう…」

アルルが次の周の作戦をこぼすと、ウィッチはとたんに不思議そうな顔になってアルルを見た。

「早速? まだあなたには、清算しなければならない罪があるはずですわよ?」
「えっ!? さ、さっき終わりって」
「終わりなんて、わたくしは、一言も言ってませんわよ? それより……」

ウィッチはつかつかと歩き出し倒れているアルルの足のほうに歩き出した。
アルルには心当たりがあるのか、さーっと顔を青くする。

「自分の弱点も正直にいえないなんて、アルルは本当におばかさんねぇ? 素直に言っていれば、余計に苦しまずにすんだものを…」
「お、覚えてたんじゃないか! そんなの卑怯だよ!」
「あら、どっちが。……ということで嘘つきへの罰を執行させてもらいますわよ?」

ウィッチはぷよの山からちょこんとはみ出しているアルルの2足のブーツを引き抜く。
あらわになった白く綺麗な足の裏が、これからされることに抗うようにきゅっとまがるのを見て、これから起こる出来事を想像し、口の端を釣り上げる。

「(笑い悶える顔が見れないのは少し残念ですが…こっちの表情もたのしそうですし、よしとしましょう)」

足をぷよで固定され、なんとか動ける足首だけをじたばたと動かしているのを見てウィッチはそう思った。
なにより、これからは自分の指先でアルルを悶えさせることができるのだ。そこまでの贅沢は言わない。

ウィッチが指を鳴らすとぷよが再びうごめきだし、じたばた暴れる足首の1つを取り込んだ。
さらに足の甲にも広がったぷよは足の指をも拘束し、これでアルルの左足は指先1つ動けなくなった。
向こうでアルルがやめて! そこはお願いだから! と必死で叫んでいるが、今のウィッチにとってその必死な叫びは激しい音楽よりも心を高ぶらせる興奮剤に過ぎなかった。

いまだ暴れるもう1つの足首を片手に乗せ、もう片方の手でつつーっと指先からかかとまで滑らせてやると、アルルの短い悲鳴と共に足首がビクンと躍動する。
自分の中に沸き起こる衝動をウィッチはひしひしとその身に感じながら、その要望のままに5本の指を震える足の裏の上に繰り出した……

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2009/12/15 13:59|by -| |編集
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Author:わかしら
小4のときから若白髪。金とか赤とかもたまに見かける。
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